記録的海洋熱波により、日本各地でサンゴが白化

2026年09月22日 17時52分

教育災害・防災

沖縄の琉球大学や串本町にある南紀熊野ジオパークセンターなどの研究グループは、おととし(2024年)の記録的な海洋熱波によって、日本の亜熱帯域から温帯域に広がるサンゴの群れが、広範囲にわたり、深刻な白化(はっか)を引き起こしたことを明らかにし、この研究成果が、このほど、イギリスの科学誌に掲載されました。

サンゴの白化とは、海水温の上昇によって、サンゴと共生している藻類(そうるい)が追い出され、サンゴが真っ白くなってしまう現象で、そのまま藻類が回復しなければ、サンゴは栄養失調で死んでしまうということです。

一方、近年、熱帯から亜熱帯のサンゴの一部が、海水温が比較的低い、本州沿岸などの海域に分布を広げていて、このような海域は、将来、サンゴが生き残る避難地として重要視されています。

そこで研究グループでは、記録的な海水温の上昇となったおととしのサンゴの白化を調査したものです。その結果、沖縄県から静岡県までの広範囲でサンゴが白化していることがわかりました。そして、沖縄では、白化後、多くのサンゴが死亡しましたが、串本では、白化後、回復して、死亡はせず、千葉では、水温が高かったにもかかわらず、サンゴは白化していませんでした。

これにより、温帯域へと分布を広げたサンゴも白化していたことから、温帯域が、必ずしも避難地ではないかもしれないとし、また、海が温暖化するペースは、サンゴが北へ分布を広げる速度や、環境に適応する能力を上回りつつある可能性があるとしています。

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