和歌山市出身のピアニスト菅田利佳（すがた・りか）さんによる中学・高校生に向けた講演会が、今月（１２月）１４日、和歌山市の和歌山県立図書館メディア・アートホールで開かれます。

菅田さんは、５歳から点字楽譜で腕を磨いたピアノ演奏で数々の賞を受賞するとともに、県立星林高校から東京大学教育学部を首席で卒業し、学業や課外活動で顕著な業績をあげた学生に贈られる総長大賞を受賞しました。在学中は文化や芸術を通じて国連と若者を結ぶ「東京大学ＵＮｉＴｅ(ユナイト)」で代表を務め、国際会議などで登壇、発信してきました。そして現在は東京で外資系金融機関に勤めながら演奏や講演活動を積極的に行っています。
当日は講演会に先立って「室内楽の愉しみ」と題したコンサートが行われ、和歌山市出身の澤和樹(さわ・かずき)さんによるヴィオラと澤亜紀(さわ・あき)さんのヴァイオリン、そして、鳥羽咲音(とば・さくら)さんのチェロとともに菅田さんがピアノで共演して、フォーレの「ピアノ四重奏曲　第１番」を披露することにしています。

菅田さんは「ふるさとでの幼少期からこれまでたくさんの大切な出会いと胸に響く言葉が『音楽する喜び』や『生きることの尊さ』を教えてくれました。誰かの心にそっと触れたり、前向きなきっかけになれるよう感謝を込めてお話しします」と多くの来場を呼びかけています。コンサートは午後２時から行われ、入場料は一般は４０００円、学生２０００円で、チケットはメディア・アートホールで受け付けています。そして菅田さんによる講演は午後４時２０分から１時間を予定していて、こちらは入場無料です。詳しいことは和歌山県立図書館文化情報センターで問い合わせに応じています。電話は０７３・４３６・９５３０番です。