「世界津波の日」濱口梧陵のふるさと・広川町で津浪祭/和歌山
2025年11月05日 16時26分
「世界津波の日」のきょう(11月5日)「稲むらの火」の逸話で知られる江戸時代の偉人・濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)のふるさと広川町(ひろがわちょう)で「津浪祭(つなみまつり)」が行われ、町民らが梧陵の功績をたたえました。
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濱口梧陵は、1854年・安政元年の11月5日、南海地震による津波の襲来を察知し、稲わらに火を放って村人を避難させたとされ、2015年12月の国連総会で、梧陵の逸話をもとに津波防災の意識を世界的に高めようと、毎年11月5日を「世界津波の日」と定めました。
広川町では、安政の南海地震から50年後の1903年(明治36年)に津浪祭を開始し、大津波の犠牲者を追悼するとともに梧陵に感謝を捧げていて、今回で123回目となります。

祭では、梧陵が私財を投じて整備した「広村堤防」前の石碑に広川町の樫原淳奈(かしはら・じゅんな)町長が花を手向けたほか、漁港に設置された祭壇に参列者が玉串を捧げました。
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これに先立ち、広村堤防では、地元の小・中学生が土盛りを行い、梧陵の功績に感謝を捧げました。参加した児童と生徒は「地震が起きたら津波を警戒して、すぐに高いところへ逃げます」「広川町で生まれ育った私たちだから、災害や避難の知識が豊富だと思うので、それらを色々な人や場所に教えて役立てたい」と話していました。
このほか、広川町内では、緊急停止したJR紀勢線の列車の乗客が、近くの広八幡宮まで走って避難する訓練も行われました。








