花坂小で最後の卒業式150年の歴史に幕/和歌山県高野町

2025年03月20日 14時14分

歴史・文化社会

150年の歴史を持つ高野町立花坂小学校できょう(20日)最後の卒業式が行われました。花坂小学校は3月末で閉校が決まっていて、地元の人も参加して卒業する2人の門出を祝いました。卒業したのは岡蓮史(おか れんじ)くんと掛 真士(かけ まさし)くんの2人です。卒業式では花坂小学校の田所勝美校長が一人ずつ卒業証書を読み上げそれぞれの児童が毅然とした表情で証書を受け取りました。田所校長は涙ぐみながら思い出を語り、「念ずれば花開く」の言葉を紹介して巣立っていく2人にエールを送りました。

この後2人の児童がそれぞれ卒業の言葉を述べ、在校生5人が共に学んだ喜びを言葉に表して2人に贈りました。

最後の卒業生となる2人の様子を見守った教職員や来賓らは、感極まって涙ぐんでいる人も多く、会場にいた人が全員で2人に花道を作り2人の門出を祝いました。

卒業証書を受け取る2人の児童(花坂小学校で)
校歌などを歌う児童ら(花坂小学校で)
コロナ感染が始まり久しぶりに登校し、担任から話を聞く5年前の2人(2020年3月花坂小で)
卒業式は雪景色の中行われた(2025年3月20日)

この後卒業生や地元の人らも多く参加して閉校式が行われ150年の歴史に幕を下ろしました。花坂小学校の児童は4月から高野山小学校に通うことになります。花坂小学校は1875年・明治8年に地元の寺院を校舎としてスタートし、小規模な学校を地元の人が協力しながら、それぞれの時代の児童が学んできました。

閉校式には多くの卒業生や地元の人が出席し別れを惜しんだ(花坂小で)
会場に用意されたアルバムを見ながら当時を思い出し談笑する卒業生(花坂小で)
玄関には和歌山放送主催「わたくしの作文」の賞状が飾られている(花坂小で)

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