【和歌山県議会】熊野白浜リゾート空港・特定利用空港指定への疑問相次ぐ

2025年03月06日 19時10分

社会

愛称が“熊野白浜リゾート空港”の南紀白浜空港が、大規模災害時に自衛隊や海上保安庁が優先的に利用出来るようになる「特定利用空港」に国から指定されることを受け入れる姿勢を示している和歌山県に対して、きょう(3月6日)開かれた2月定例県議会の一般質問で、議員から不安や懸念を指摘する声が相次ぎました。

改新クラブの藤本眞利子(ふじもと・まりこ)議員は“リゾート”という名前の空港で自衛隊の訓練は馴染まないのでは」と指摘しました。また、自民党県議団の三栖拓也(みす・たくや)議員も「有事の際に武力攻撃の対象にならないかという県民の不安の声が聞かれる」と訴えました。

岸本周平知事は「特定利用空港の利用は有事を対象にしていない。災害時に自衛隊や海上保安庁が、救援物資の運搬や、救援部隊の効率的な派遣、住民の避難などを想定しているもので、そのための航空機の離着陸訓練を行うと理解している。もし、国がそれらを反故(ほご)にするようなことがあれば、断固として抗議する」と答え、理解を求めました。

このほか、きょうの一般質問では、自民党県議団の岩田弘彦(いわた・ひろひこ)議員が小学校の教科担任制を踏まえた今後の展望などについて、無所属の会の林隆一(はやし・りゅういち)議員が教育費の無償化などについて、それぞれ県当局の考えをただしました。

和歌山放送では、きょうの県議会・一般質問のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。

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