大阪府泉大津市“金芽米”摂取の新生児体重増加
2025年01月23日 17時03分
和歌山市に本社のある東洋ライスと健康増進の包括連携協定を結び、市内の妊婦に毎月“金芽米(きんめまい)”を提供する事業を展開している大阪府泉大津市は、このほど(16日)検証リポートを発表し、産まれた赤ちゃんの体重が過去4年間の年度平均を上回ったことや、この事業に参加した妊婦の体調不良が軽減されたことがわかりました。
これは、今月(1月)16日に泉大津市と東洋ライスの研究機関・医食同源生薬研究財団が発表したものです。
泉大津市と東洋ライスは、2022年12月に金芽米を活用した健康増進の包括連携協定を結び、その一環として、希望する市内の妊婦に毎月最大10キログラムの金芽米を提供する「泉大津市マタニティ応援プロジェクト」を展開しています。
プロジェクトでは、101人の妊産婦を対象にアンケート調査を行い、産まれた赤ちゃんのうち83人について、産まれた時の体重と1か月児健診のデータを検証しました。
その結果、産まれた赤ちゃんの体重が、2019年度から2022年度までの年度ごとの平均よりも増加したことがわかりました。
また、妊婦の胃の張りや、便秘、むくみ、冷え性といった体調不良も軽減したこともわかりました。
泉大津市と研究財団は、この結果を海外の科学雑誌に昨年末(2024年)研究論文として発表していて「子どもの出生数が減少し、高齢出産率が増加傾向にある日本の事情に鑑みても非常に重要で、今後の支援策の基盤につながる可能性がある」とコメントしています。