阪和道リニューアル工事を報道関係者に公開

2025年01月17日 17時20分

交通社会経済

阪和自動車道の和歌山北インターと和歌山南スマートインター間で行われているリニューアル工事の現場がきょう(17日)、報道関係者に公開されました。

これは、ネクスコ西日本が工事の状況を広く市民に理解してもらおうと、工事現場を報道関係者に公開したものです。

現在行われているリニューアル工事は、開通から50年を経過した区間のうち、大阪と和歌山の府県境と和歌山インター付近の区間で、当時工事に使用された海の砂や凍結防止剤の散布などのほか、海からの潮風などで塩分が蓄積し、コンクリートや鉄筋が劣化しているところがあるためです。

工事は2021年10月から和歌山市松島地区の全長500メートル余りの高架橋で始まり、去年(2024年)3月からは、栗栖(くるす)高架橋でも行われています。

このうち全長およそ450メートルの栗栖高架橋では、通行量が多く、渋滞を避けるため、道路幅を3つに分けて車線を規制し、工事を進めていて現在真ん中の区間で工事が行われています。

きょう(17日)公開された区間では劣化した橋梁部分を取り外し、幅7メールあまりの橋梁や長さ16メール、重さ17トンの主桁(シュゲタ)をはめ込んで固定する作業が行われています。

腐食で劣化した橋脚や主桁と新しい主桁をクレーンで吊り上げ埋め込みを行っている様子

車両を通行止めにして行う作業に比べ時間や費用はかかりますが、渋滞を緩和しながら工事を進めるため物流や人の流れを止めない工夫がされていて、ネクスコ西日本和歌山高速道路事務所の井戸祥文(いどよしふみ)所長は、「100年先まで安全、安心な高速道路に生まれ変わるため、安全に工事を進め、1日も早い完成に努力していきます」と工事に対して利用者や市民に理解を求めています。

新しくなった主桁や橋脚を下から見ている 真ん中は道路の中央分離帯の中心部になるところ

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