那智の滝前で魔よけ神事 熊野那智大社
2025年01月08日 18時34分
那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社のご神体「那智の滝」の前できょう(8日)、災難よけのお札「牛王神符(ごおうしんぷ)」の霊験を高める「牛王神璽(ごおうしんじ)祭」が営まれました。
牛王神符(ごおうしんぷ)には熊野地方で神々の使いとされる八咫烏(やたがらす)の絵を並べて「那智瀧宝印(なちたきほういん)」の文字が書かれ、古くからお守りとされています。
きょう(8日)の「牛王神璽(ごおうしんじ)祭」では、神職らが魔を払うとされる柳の小枝で板を激しく打ち、「バチバチ」という音が滝前に響きました。
元日に滝からくみ上げた水ですった墨を使って2日に初刷りを行い、祈願を続けてきょう(8日)、満願を迎えました。
神事を行った男成洋三(おとこなり・ようぞう)宮司は「今年の干支(えと)ヘビは再生を象徴している。能登半島地震の早い復興と災害のない幸せな年を祈った」と話していました。
なお、この「牛王神符(ごおうしんぷ)」は参拝者に有料で配布されます。
研究のため参列した東京大副学長の秋山聡(あきやま・あきら)教授は「今後の勉強に役に立つ体験だった。神事の厳かさに感銘を受けた」と話していました。