たった5人、奮闘及ばず、和歌山南陵、全国高校バスケ
2024年12月24日 18時33分
バスケットボールの全国高校選手権はきのう(23日)、東京体育館などで開幕、男女の1回戦が行われ、男子で和歌山南陵は、64対80で長崎工業に敗れました。この試合、和歌山南陵は、たった5人で臨みましたが健闘も及びませんでした。
第4クオーター残りおよそ7分40秒で52対54と好勝負を演じましたが、その1分後に、紺野が5つ目のファウルで退場となり、交代要員がいないため4人での戦いを強いられると、一気に引き離されました。和中監督は「勝つつもりでいた」と無念さをにじませました。
学校が経営難に陥り、今の3年生が入部した時に46人いた部員は、多くが転校し、生徒の募集も停止となりました。寮のガスや電気が止まるなど厳しい状況に陥りましたが、残ったメンバーはめげずに練習を続けてきました。掲げたのは「走らないバスケット」で、味方のフリースロー時はリバウンドを狙う選手を配置せず、自陣で守備を固めるなど体力温存の戦法を徹底しました。
最後は力尽きましたが、二宮主将は「この舞台に来て最後まで戦ったのは自分の財産」と、すがすがしい表情で話していました。