南海本線 泉佐野・和歌山市間の一部普通車でワンマン運転

2024年12月20日 17時51分

交通経済

南海本線の泉佐野と和歌山市間の一部普通車が来年春からワンマン運転となります。

これは、きょう(20日)、南海電鉄から発表されたものです。

南海電鉄によりますと、労働の中核的な担い手となる生産年齢人口が今後減少し、乗務員の確保が難しくなることから、限られた経営資源も有効に活用しながら、列車本数を維持し、持続可能な鉄道事業の実現を目指すためワンマン運転を実施するということです。

ワンマン運転は来年3月22日の土曜日から4両編成普通車の1部を対象に南海本線の泉佐野駅と和歌山市駅の間で行われます。

ワンマン運転に伴う対策として、運転手が安全確認できるよう、対象となる車両には車両側面とホームの様子が運転席のモニターに表示されるカメラを設置しました。

また、運転士がホーム非常通報装置の動作が確認できるよう、泉佐野駅と和歌山市駅間の14駅、89ヶ所に進出用非常通報装置を設置しました。

この他、運転士が誤ってホームのない側の扉を開ける操作をしても扉が開かないようにする誤解防止装置を導入しました。

こうしたハードウェア対策を行うことで、ワンマン運転においても車掌が乗務する列車と同等の安全性が確保できるようにしたと言うことです。

南海電鉄では2000年以降、これまで高野線の汐見橋(しおみばし)駅と岸里玉出(きしのさとたまで)駅間と2両編成の列車のみ橋本駅と極楽橋駅間、それに加太線や和歌山港線など各支線でワンマン運転を順次実施しています。

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