「図書館薬局はじめます」海南市の下津図書館で21日から/和歌山

2024年12月17日 18時27分

教育

海南市下津町にある市立下津(しもつ)図書館では、薬袋と薬の処方箋(しょほうせん)をまねて、言葉のサプリメント「よみぐすり」として、職員が、効能や対象年齢を書き入れ、それに合わせて選んだおすすめの本を袋に入れて貸し出すユニークなイベント「図書館薬局」を今月(12月)21日から始めます。

「よみぐすり」の処方箋袋(海南市提供)

下津図書館では、これまでも「本の福袋」などを実施し、利用者が普段選ばないような本も読んでもらえるよう工夫した貸し出しを行っていますが、処方箋をつくって、本を貸し出すのは、今回が初めてです。

「よみぐすり」には、「笑顔になる」や「癒される」などの効能が記(しる)されていて、利用者は、その時の気分に合わせ、選ぶことができます。

図書館では、幅広い年齢層に、楽しんでもらえるよう、大人向けの処方箋袋と子ども向けの処方箋袋をそれぞれ50個ずつ用意し、未就学児向けの絵本から一般向けの本まで、幅広く処方されています。

企画した下津図書館の南方貴美子(みなかた・きみこ)さんは、「今回のイベントで、人と本の輪を広げたい。読んだ感想を、ぜひ、職員に教えてほしい」と
話していました。

下津図書館、図書館薬局ともに誰でも無料で利用でき、申し込みの必要もありません。また、図書の返却は、下津図書館のほか、海南市日方(ひかた)の海南nobinos(ノビノス)でもできます。

海南市下津図書館の「図書館薬局」は、今月21日から来年(2025)1月12日まで行われますが、毎週月曜日と、今月29日から1月3日までの年末年始は休館となります。

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