伝統の串柿作り最盛期、和歌山・かつらぎ町
2024年11月05日 17時50分
正月用の縁起物である串柿(くしがき)作りが、和歌山県かつらぎ町で最盛期を迎え、農家の軒先は、吊るしたオレンジ色の柿が、幾重にも連なり、山あいの里を染めています。
かつらぎ町の四郷(しごう)地区は、生産量が日本一とされる「串柿の里」として知られ、現在はおよそ50軒の農家が生産しています。その始まりは、豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)が大坂城で正月の鏡餅に串柿を供えた400年ほど前にさかのぼると言われています。
生産農家は、柿の皮を機械でむき、家庭円満、長寿の思いを込めて、長さ50センチほどの竹の串に10個ずつ通したあと、編み上げて、軒先の干し場に吊るして作っています。
四郷の串柿は、来月(12月)20日頃までに、大阪に出荷され、主に関西方面で販売されます。