大規模津波防災総合訓練・和歌山下津港などで実施
2024年11月04日 15時38分
11月5日の「世界津波の日」を前に、4日、和歌山市西浜の和歌山下津港で、国土交通省や和歌山県・和歌山市などが主催する大規模津波防災総合訓練が行われました。
訓練は、きょう午前9時50分ごろ、遠州灘を震源とするマグニチュード8の地震が、続いて午前10時25分ごろには四国沖を震源とするマグニチュード8を超える巨大地震が相次いで発生し、日本の太平洋沿岸に大津波警報や津波警報が出されたとの想定で行われました。
訓練には、和歌山県警察や和歌山市消防局、国土交通省、海上保安庁、和歌山市をはじめ、通信会社やライフライン関連など民間企業も多数参加し、安全な場所への避難の呼びかけや、救護所運営、パトカーやヘリコプター、巡視船などによる警戒が行われました。
国土交通省が所有する災害用ドローンも出動し、リアルタイムで送られてくる上空からの映像をもとに被害状況を調査するなど、最新機器を活用した訓練も行われました。
きょうは、斉藤鉄夫(さいとう・てつお)国土交通大臣や、和歌山県の岸本周平知事らも参加し、斉藤大臣は「今回の訓練の成果も踏まえて関係機関と一層連携を強化するとともに、防災・減災・国土強靱化のための5か年加速化対策や、テックフォースの充実強化、過去に経験した地震・津波災害を教訓とした防災の知識や技術を世界に発信する」と述べました。
また、すさみ町と串本町、それに大阪府や堺市も参加して、それぞれの地域で救助訓練や避難所開設訓練などが行われたほか、会場では、一般の見学者に向け、訓練に参加した企業や団体の展示ブースも設けられ、防災に役立つ機器やサービスなどをPRしました。