子ども食堂へのサツマイモの贈呈式
2024年10月25日 17時24分
家庭内で問題のある少年たちの立ち直り支援活動の一環として行われた農業体験で収穫したサツマイモが和歌山県内の子ども食堂へ寄贈することになり、きょう(25日)、贈呈式が行われました。
和歌山県警の少年課では、2010年から、家庭内で問題のある少年らを生まない社会づくりの一環として、毎年、県警少年補導員連絡協議会や、学生サポーターらの協力で、農業体験や、清掃活動などの立ち直り支援活動を行っています。
今年度は、JAわかやまの田邊純三(たなべ・じゅんぞう)さんが所有する和歌山市内の畑に、少年やサポーターらが、サツマイモの苗およそ200本を植えました。
少年らは、今月(10月)12日に、田邊さんからサツマイモの収穫方法を教わりながら、サツマイモを収穫し、収穫された一部のサツマイモを、和歌山県内の子ども食堂へ寄贈しました。
和歌山県警・生活安全部の岡田謙吾(おかだ・けんご)部長は「少年たちが丹精込めて作った作物が、子ども食堂のお役に立つことが、少年の自己肯定感の醸成や、社会の寛容性につながれば」と話しました。
一方、和歌山県子ども食堂応援ネットワーク事務局の鈴川典之(すずかわ・のりゆき)さんは、「現在、地域のコミュニティやつながりが希薄になっていることに悩んでいますが、子ども食堂をきっかけに、多くの人が集うようになれば、コミュニティの再生となり、
それが、地域の防犯力の向上にもつながれば、嬉しく思います。今回いただいたサツマイモは、県内の子ども食堂に有効に活用させていただきます」とお礼を述べました。
寄贈されたサツマイモは、希望する、県内に75か所ある子ども食堂へ送られるということです。