串本町にある日本初の民間ロケット発射場から１２月に打ち上げられる小型ロケットの発射を見学できる公式見学場の入場チケットが、きのう（２１日）午後、インターネットで販売が開始されましたが、駐車場から会場までのバス送迎付きチケットは、１時間半ほどで完売になっていたことがわかりました。

打ち上げられるのは、東京に本社がある宇宙ベンチャー、スペースワン社の小型ロケット「カイロス２号機」で、今年３月の初号機失敗を経て、２度目の挑戦となります。

公式見学場は、発射場から、それぞれおよそ２キロ離れた串本町の田原(たわら)水浴場と那智勝浦町の旧浦神(うらがみ)小学校の２か所で、打ち上げ当日は、見学場へのマイカーの乗り入れが禁止となるため、見学者は、専用駐車場から有料のバスでのパークアンドライドを利用するか、ＪＲなどを利用し、徒歩などで、見学場入りすることなります。

公式見学場入場チケットは、両会場とも２５００人分ずつの販売で、中学生以上が３０００円、パークアンドライドのバス付きが５０００円、小学生以下はそれぞれ半額の料金で、きのうの午後１時から、専用サイトで販売が始まりました。

このうち、専用駐車場から公式見学場へのバスによるパークアンドライド送迎付きチケットは、田原海水浴場の分が、販売開始からおよそ１時間、旧浦神小学校の分がおよそ１時半で完売となり、バスでの送迎なしの入場チケットも、田原海水浴場の分は、きのうの夕方までに完売となり、旧浦神小学校の分が残りわずかということです。

なお、各旅行代理店が提案するロケット打ち上げ見学を盛り込んだ各種のツアーの募集は引き続き行われています。

カイロス２号機は、串本町の「スペースポート紀伊(きい)」から、１２月１４日の午前１１時から１１時２０分頃に打ち上げられる予定です。