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熊野速玉大社の国宝御神像複製彩色ワークショップ、27日に

2024年10月08日 17時46分

歴史・文化

新宮市の世界遺産、熊野速玉大社が所蔵する国宝の神像を複製し、彩色などを行うワークショップが、今月(10月)27日に開催されることになり、参加者を募集しています。これは、和歌山県立博物館施設活性化事業実行委員会が、文化庁の補助を受けて開催するもので、対象は、新宮市内の小学5・6年生と中学生で、それぞれ5人から10人程度が参加できます。

ワークショップは、人口減少や過疎化、高齢化に直面する地域では、文化財の保護・継承はむずかしいことから、レプリカを有効に活用しようという取り組みの一環で行われるもので、講師・彩色の監修は、神道芸術家の平野薫禮(ひらの・ぐれ)さん、解説は、県立博物館の島田和(しまだ・のどか)学芸員が務めます。

ワークショップを前に、大社が所蔵する平安時代につくられた国宝の4体の熊野の神々の木彫座像を県立和歌山工業高校産業デザイン科の生徒が、3D複製技術を用いて、計測、出力し、やすりがけで表面をなめらかに磨きました。

ワークショップでは、参加者が、講師の指導のもと、下地を塗り、アクリル絵具などで彩色します。そして、完成した複製は、所蔵者による現地での展示など、公開や活用を検討することにしています。

ワークショップへの参加は無料ですが、会場までの交通費などは自己負担となり、保護者は見学することができます。参加希望者は、今月18日正午までに、ホームページの専用フォームや広報物に掲載されているQRコードから申し込みが必要で、希望者が多数の場合は抽選となります。詳しくは、県立博物館内の事務局、電話073・436・8670までお問い合わせください。

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