JR東海、在来線の輪軸11本に目安超える圧力

2024年09月15日 11時15分

交通災害・防災

JR東海は、きのう(14日)、列車の車輪と車軸からなる「輪軸」の組み立て作業で、社内の目安値を超える圧力をかけていた輪軸が、在来線で11本あったと発表しました。安全性は確保されているとうことですが、該当する車両を列車の編成から外し、特急などの一部列車で車両数を減らして運行しました。新幹線は、すべて目安内でした。また、データの改ざんなどの不正は、新幹線・在来線ともに見つかりませんでした。

JR東海は、11本の車軸の交換作業を順次行っていますが、完了するまでは、営業列車での使用を停止させます。このため、きのうは、名古屋と長野県を結ぶ特急「しなの」や名古屋と岐阜県飛騨地方を結ぶ「ひだ」、名古屋と和歌山県那智勝浦町を結ぶ「南紀」など、あわせて28本で、2両ずつ車両を減らしました。影響は数日続くとみられています。

JR貨物が部品取り付け作業でデータを改ざんしていた問題を受け、社内調査を行ったもので、データは機械に自動的に記録されており、不正はありませんでしたが、在来線10両の車軸11本で、作業時の目安値が最大で2割超えていたことが分かりました。目安値を超えた場合の取り扱いを明確に定めていなかったことが原因だと説明し、車輪の内径と車軸の外径の差を管理したり、圧力の波形データを確認したりすることで、安全性は確認しているので、問題はないとしています。

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