和歌山市9月定例会に防災予算案などを提案

2024年09月04日 18時21分

政治災害・防災

和歌山市は民間の住宅の耐震改修を推進するための補助金が予定件数を超えたため耐震改修の補助金を増額することを決め、今月11日に開会する市議会9月定例議会に補正予算を提案することになりました。

和歌山市によりますと、補正額は3800万円で、市独自の予算で対応します。

市では旧基準の住宅や、平成12年5月以前の木造住宅の耐震化を市民に働きかけていて改修の補助金を支給しています。

今年の能登半島地震発生以降、耐震化の動きが進んでいて国から市への補助額も減額されています。

和歌山市でも補助金の申込みが増えていて、今年(2024年)8月現在で33件のキャンセル待ちが発生しています。

市では、南海トラフ地震臨時情報の発表などを受け住宅の耐震化をさらに進めることにしていて待機状態を解消するため補正予算で対応することにしました。

また市では高齢者など防災行政無線が聞き取りにくい人を対象に防災ラジオの貸出を進めていて、補正予算で新たに200台の防災ラジオを追加して準備し条件を満たした希望する市民に貸し出すことにしています。

和歌山市の尾花正啓市長は、「市民に耐震化を呼びかけて推進しているのに予算がないというのはよくないので補正予算で対応することにした」としていて、今後も国と共に住宅の耐震化を推進していくことにしています。

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