資産家元妻 詐欺罪で有罪判決
2024年09月02日 18時29分
2018年に「紀州のドンファン」と呼ばれた資産家の野崎幸助(のざき・こうすけ)さんを殺害したとして殺人罪で起訴された須藤早貴(すどう・さき)被告が、別の男性から現金をだまし取ったとする詐欺罪の判決公判がきょう(2日)、和歌山地方裁判所で開かれ、須藤早貴被告に対し、懲役3年6カ月の判決が言い渡されました。
判決によりますと、被告は2015年3月から2016年1月にかけて、札幌市の男性から海外留学の準備金などの名目で、現金およそ2981万円をだまし取りました。
判決で、福島恵子(ふくしま・けいこ)裁判長は、「被害者には、若い好みの女性の歓心を得たいという気持ちもあったと考えられるが、相手のそのような気持ちを利用して大金をだましとる行為の違法性を特に軽く見ることはできない」と指摘した一方、「被告人が犯行当時犯罪歴のない19歳の少年であったことは、責任非難の程度を減じる事情である」として、懲役4年6カ月求刑に対し、懲役3年6ヵ月の判決を言い渡しました。