和歌山市で「平和の鐘の打鐘会」恒久平和への思い込め
2024年08月15日 13時17分
終戦の日のきょう(15日)和歌山市の岡山時鐘堂(じしょうどう)で、和歌山ユネスコ協会主催の「平和の鐘の打鐘会(だしょうかい)」が開かれ、市民が鐘をついて、戦争の無い恒久平和を祈りました。
この取り組みは和歌山ユネスコ協会が恒久平和への思いを市民とともに発信しようと、1948年(昭和23年)から毎年開いているもので、ことし(2024年)で77回目を迎えました。
岡山時鐘堂には、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長をはじめ、子どもからお年寄りまで多くの市民が集まり、正午の時報を合図に戦没者へ黙とうを捧げたあと、ひとりひとりが順番に鐘をついて手を合わせました。
参列者は「初めて参列しました。戦争には反対で、世界中が平和になって欲しいとの願いを込めました」「中学1年生です。世界ではいろいろな理由で戦争が絶えませんが、武力以外の手段で解決を図ればいいのにと思います」と話していました。
和歌山ユネスコ協会の芝本和己(しばもと・かずき)会長は「ロシアとウクライナの戦争から3年が経過し、イスラエルやガザの紛争も長期化していて、平和が当たり前ではない時代のなか、平和を作っていくことが重要です。一番の問題は無関心。戦争を知らない世代が増える中、次の世代のために、私たちが戦争の無い日を育てる努力が大切です」と話しています。
きょうは、和歌山市内の34の寺院でも同時にこの催しが行われ、 平和の鐘が鳴り響きました。