田辺市出身・太田隆文監督の「沖縄3部作」がDVD化・ネット配信も
2024年07月31日 18時50分
田辺市出身の映画監督・太田隆文(おおた・たかふみ)さんが制作し、全国の映画館で公開した、第二次世界大戦末期の沖縄戦をテーマにしたドキュメンタリー映画の3作品「沖縄3部作」が、すべてDVDとして販売されているほか、ネット配信も行われています。
DVD化されたのは、沖縄戦の体験者12人と専門家8人の証言やアメリカ軍の記録映像をもとに「対馬丸(つしままる)事件」や「嘉数(かかず)の戦い」を紹介した2019年の「ドキュメンタリー沖縄戦」と、沖縄県立第二高等女学校の女学生による白梅(しらうめ)学徒が経験した野戦病院での壮絶な体験をインタビューと再現ドラマで表現した、2022年の「乙女たちの沖縄戦 白梅学徒の記録」それに、ことし(2024年)公開された、辺野古(へのこ)基地問題や、国際大学ヘリコプター墜落事故、由美子ちゃん事件など、戦後も続くアメリカ軍が関わる沖縄問題の真相を、鳩山由紀夫(はとやま・ゆきお)元・総理大臣らへのインタビューと、元・沖縄県知事の大田昌秀(おおた・まさひで)氏が残した言葉からひもとく「沖縄狂想曲」の3作品です。
これらは、東京や大阪などの小規模な映画館で公開された一方、和歌山では公開のチャンスに恵まれませんでしたが、いずれも反響が大きく、後日DVD化が実現しました。
あわせて、ネット動画のアマゾンプライムやU―NEXTでも3部作全てが配信されています。
太田監督は「大手マスコミが伝えなかった沖縄戦や沖縄問題を掘り下げることで、日本の政治や外交が直面する問題だけではなく、将来への希望も見いだせます。ふるさと和歌山の皆さんにも是非見て欲しい」と話しています。