和歌山城公園動物園・ツキノワグマ「ベニー園長」死去・園舎前に献花台設置
2024年07月20日 17時16分
和歌山市の和歌山城公園動物園で人気のメスのツキノワグマ・ベニー園長が、おととい(18日)死亡しました。推定年齢は31歳でした。
ベニーは、京都市動物園で生まれ、1994年(平成6年)4月に、3代目のクマとして和歌山城公園動物園にやってきました。野生に近い環境で飼育されたベニーは、毎年冬になると園舎の中で冬眠し、翌年の春の目覚めとともに、和歌山の冬の風物詩としても有名になり、動物園を代表するクマとなりました。
2015年、動物園の整備開始100周年を記念して、園長となる動物を決める総選挙が行われ、初代園長に選ばれ、市民に親しまれました。
晩年は、変形性脊椎症の影響や体調不良のため、おととし(2022年)から公開が休止されていました。
ベニー園長は、死亡する前日(17日)までは園舎で朝食を完食するなど異常は見られませんでしたが、7月18日の午後2時半ごろ、エサをを与えにきた飼育員が横たわって動かなくなっているのを見つけ、死亡が確認されました。
動物園では、きょう(20日)から8月25日まで園舎前に献花台を設け、早速、市民が花や手紙を供えて、ベニー園長の死去を悼みました。
主のいなくなった園舎はひっそりと静まりかえり、かたわらに設置された看板には、笑みを浮かべたような表情をしたベニー園長が写っていました。