架空請求にSNS、特殊詐欺被害相次ぐ/和歌山県
2024年05月16日 19時39分
和歌山県内で架空請求や高額報酬を装った特殊詐欺事件が相次いでいて県警は市民に警戒をよびかけています。
県警によりますと田辺市内の20代の女性はスマートフォンでSNSのサイトを見ていたところ「自宅で簡単に稼げる」という触れ込みに気を取られ、専用アプリをダウンロードしました。その後「簡単に稼げる方法がある」とか「お金を振り込めば3割4割の報酬が受け取ることができる」という話がメールで持ちかけられました。被害者の女性はこれを信じてしまい、合わせて7回、指定された銀行口座に現金33万円を振り込んでだまし取られました。
また和歌山市内の70代の男性は携帯電話にNTTファイナンスを名乗る男から、「あなたの携帯がウイルスに汚染されている。ウイルスに感染したことで企業などと契約が成立して未納の代金がある」などという電話がかかりました。
被害者の男性は、電話の内容を信じ込んでしまい、電子マネーで30万円をだまし取られたほか、追加の未払い金があるとか保険に入る必要があるなどと追い打ちをかけられ、合わせて100万円を指定された金融機関の口座に振り込んでしまいました。銀行から不自然な送金を指摘され詐欺に遭ったことがわかり、警察に届け出たものです。
県内では副業での高額報酬を装ったり、SNSの知識が乏しい人の不安をあおる手口の架空請求詐欺などが多発していて県警が警戒をよびかけています。
また有名人を装って「必ず儲かる」と言って金を振り込ませる手口の詐欺も横行していて、県警は同様に市民に警戒をよびかけています。県警は特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル0120-508-878を開設し、市民からの相談に応じています。