憲法記念日で集会やイベント 和歌山市で開催
2024年05月03日 20時22分
憲法記念日のきょう(5月3日)、憲法改正の必要性を訴える街頭啓発や憲法の誕生を祝うイベントが、和歌山市で開かれました。
5月3日は、戦後、制定された日本国憲法が施行された日で、これを記念して国民の祝日となっています。
憲法改正を訴える街頭演説は、きょう(5月3日)午後、和歌山市のJR和歌山駅前で開かれた自民党和歌山県連の憲法改正実現本部などが主催した「憲法改正県民集会」で行われ、自民党の県議会議員ら9人がマイクを握りました。
自民党は、自衛隊の明記と緊急事態条項の規定、参議院の合区解消と教育の充実のあわせて4つの項目を憲法改正のたたき台として提案しています。
街頭演説で、自民党県連・憲法改正実現本部の吉井和視(よしい・かずみ)本部長は、「『ロシア、中国、北朝鮮に囲まれた日本ほど危険な国はない。目覚めよ、日本』と世界から求められている中、誰が考えても軍隊である日本の自衛隊を戦力として認めなければ、世界に馬鹿にされてしまう。自衛隊の明記こそが、憲法改正の第一番だ」と力を込めました。
また、自民党県連の山下直也(やました・なおや)幹事長は、「憲法記念の日に、この平和が当たり前なのかどうか、いまの憲法でいいのかどうか、を年に1回、皆さんにも考えてもらおうと、毎年、この街頭演説を続けている。国内外で戦争や災害が発生する中、自衛隊をどう位置付けるか、その大切なルールを一日も早く決めていこう」と呼びかけました。
一方、和歌山市の和歌山城・西の丸広場では、憲法の誕生を祝うイベント、「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2024」が開かれ、高校生バンドなどが、ステージでパフォーマンスを披露しました。
これは、市民らでつくる実行委員会が開いたもので、新型コロナウイルスの感染拡大で2020年から中止となっていたため、5年ぶりの開催となりました。
オープニングでは、実行委員の芝野友樹(しばの・ともき)弁護士が挨拶し、参加者が「Happy birthday to you」を合唱しました。
芝野弁護士は、「この機会に憲法について考え、何が書いてあるのか、どのような国づくりを目指しているのか、を知ってもらえれば」と話しました。
木陰でイベントを眺めていた和歌山市の84歳の男性は、「イスラエルとガザや、ロシアとウクライナなど 各地で戦火が絶えない中、日本の憲法は、世界の手本になれるもの。今が大事だと思ってこのイベントに参加した。九条のある憲法を守っていくべき」と力を込めました。
イベントでは、憲法に関するクイズに〇×(マル・バツ)で答える憲法クイズも行われ、参加者が、楽しみながら憲法を学んでいました。