春の叙勲・和歌山県出身の平野元官房長官や芥川賞作家の辻原さんも受章
2024年04月29日 18時39分
ことし(2024年)春の叙勲では、旧・民主党政権で官房長官を務めたかつらぎ町出身の平野博文(ひらの・ひろふみ)さんや、印南町(いなみちょう)出身の芥川賞作家・辻原登(つじはら・のぼる)さんといった、著名な和歌山県出身者の受章が決まりました。
旭日大綬章を受章する平野博文さんは、かつらぎ町出身の75歳で、県立笠田(かせだ)高校から中央大学、旧・松下電器を経て、日本社会党の中村正男衆議院議員の秘書を務め、1996年の衆議院選挙で大阪11区から無所属で初当選しました。
のちに旧・民主党に入党し、幹事長代理や大阪府連の代表などを歴任したあと、2009年の政権交代で発足した鳩山由紀夫内閣では官房長官を務めました。
旭日中綬章を受章した辻原登さんは印南町出身の78歳、学生時代から執筆活動に取り組み、1990年、中国の奥地を舞台に、故郷・和歌山県の面影をモチーフにした小説「村の名前」で、第103回芥川賞を受賞しました。
また、2005年には短編小説「枯れ葉の中の青い炎」で第31回川端康成文学賞を、2010年には、長編小説「許されざる者」で第51回毎日芸術賞を受賞したほか、2012年の春の叙勲では紫綬褒章を受章しました。