ミンククジラの初競り 太地町漁協卸売市場で
2024年04月05日 17時33分
今月(4月)1日に北海道沖で捕獲されたミンククジラの初競りがきょう(4月5日)、太地町の漁協で行われました。
太地町漁協にある卸売り市場で今シーズン初めて競りにかけられたのは、太地町漁協所有の第七勝丸(だいなな かつまる)32トンが、今月1日に根室海峡で捕獲した長さ7・9メートル、重さ5・7トンの雌のミンククジラで、根室港に水揚げされたあと釧路で解体され陸送されてきました。
きょう午前11時半から行われた競りには、太地町周辺の卸売り業者6社が参加し、わずか10分ほどですべて競り落とされました。
今回の競りでは、75キログラムの赤肉(あかにく)が、1キロ当たり3000円から3200円で競り落とされ、ベーコンなどにする首の部位、ウネスの32キログラムが、1キロ当たり2500円から4000円で落札されました。落札価格は、例年並みだということです。
日本小型捕鯨協会会長で、太地町漁協専務理事の貝良文(かい・よしふみ)さんは、「このクジラは、太地町の漁協スーパーをはじめ、各地で販売されると思う。通常のサイズより少し大きくて美味しいと思うので、多くの人に食べてもらいたい」と話していました。
オホーツク海での捕鯨は現在も続けられていて、漁獲枠の17頭を捕獲するまで続け、その後は太平洋での捕鯨に切り替えていくということです。