和歌山県岩出市・根来寺の木造坐像3体など 国の重要文化財に
2024年03月15日 22時02分
きょう(15日)開かれた国の文化審議会の文化財分科会で、和歌山県からは、岩出市の根来寺(ねごろじ)が所蔵する木造大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)などの仏像3体や、追納品の木札11枚を新たに国の重要文化財の美術工芸品に指定するよう、文部科学大臣に答申されました。
木造の大日如来坐像・金剛薩埵坐像(こんごうさったざぞう)・尊勝仏頂坐像(そんしょうぶっちょうざぞう)の巨大な三尊像は、いずれも室町時代に製作されたとされ、天正のいくさによる火災をまぬかれて、今日まで大伝法堂(だいでんぽうどう)に安置されてきました。
昭和55年・1980年に本格調査が行われた際、大日如来坐像の中から、8代紀州藩主・徳川重倫(しげのり)の母・清信院(せいしんいん)が奉納したとされる11枚の木札(もくさつ)が見つかり、三尊像とあわせて追加指定されることになりました。
これらの追加登録により、県内で国の重要文化財に指定された美術工芸品の数に変化は無く、310件となります。