日本で初となる民間の小型ロケット打ち上げ施設、串本町の「スペースポート紀伊」できょう（９日）行われる予定だった、小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げが延期されることが決まり、現地の見学施設のひとつ、串本町の田原(たわら)()海水浴場に集まったおよそ２５００人の観衆からは、一斉にため息が漏れました。

田原海水浴場には、チケットを入手したおよそ３０都府県の２５００人の観客が、けさ早くから訪れ、発射予定時刻の午前１１時１分１２秒をカウントダウンで迎えましたが、突然、１１時１７分１２秒に繰り下げることが伝えられ、どよめきが起こりました。

そして、仕切り直しとなる１１時１７分１２秒に再びカウントダウンが行われ、今度は発射されると思われましたが、またしても発射されず、きょうの打ち上げの延期が伝えられると、ため息が漏れました。兵庫県や京都府から来た親子連れは「残念です。せっかく早起きしてきたのですが」と肩を落としていました。

また、ロケットの折り紙を持って訪れた、串本町在住の新見(しんみ)()かおるさんは「残念でしたが、また折り紙を折ってきます。頑張らなくっちゃ」と話し、次回の成功を祈りました。