和歌山県・海南市 一般会計当初予算案 267億円で過去最大
2024年02月22日 19時23分
和歌山県・海南市はきょう(2/22)、過去最大となる総額267憶円余りの新年度(2024年度)一般会計当初予算案を発表しました。
仮称・中央防災公園の整備事業や中学校の統合に伴う新校舎建設などのため、予算規模が大きくなり、予算額は、今年度の当初予算より11・8%増えて267億5400万円余りとなり、過去最大の規模となりました。
主な事業としては、わんぱく公園を拡充して再整備し、大規模災害時の活動拠点や応急仮設住宅の用地として活用するための仮称・中央防災公園整備事業に、造成費用などとして5億7800万円余りが計上されているほか、わんぱく公園を来年度の1年間、休園し、遊具の整備や管理事務所の改修を行うための予算として、8400万円余り、中央防災公園内に建設中の体験学習施設の工事費として、およそ3億円が計上されています。
海南市の下津第一中学校と下津第二中学校を統合した新たな中学校を、来月(3月)1日に閉校する海南下津高校の跡地に建設するにあたり、来年度は、現在の校舎を取り壊し、実施設計を行う費用として、5億6千万円余りが計上されています。
このほか、電力消費量を減らすため、学校などの既存の公共施設のLED導入を進める予算として、5億1800万円余り、子どもの医療費無料の上限の年齢を、15歳から18歳に拡充するための予算として1億8700万円余り、妊娠・出産から子育てまで、切れ目のない支援を行うための「こども家庭センター」の設置に310万円、来年度中に開催予定の第8回鈴木サミットへの支援として150万円などとなっています。
新年度の予算案について、神出政巳(じんで・まさみ)市長は、「今回の予算編成にあたっては、『住みやすいまちプロジェクト』として、仮称・中央防災公園の整備などを推進し、人口が減少する中にあっても、活力のあるまちの未来を見据えながら、『住み続けたい』『住んでみたい』と思えるまちづくりに資する事業に、必要な予算を確保した」と説明しました。
海南市の新年度一般会計当初予算案は、今月(2月)29日に開会する2月定例市議会に提案されます。