和歌山市立高松小学校で不審者対応訓練
2024年02月15日 12時16分
学校に刃物を持った不審者が侵入したという想定の対応訓練が、きょう(15日)和歌山市立高松小学校で行われました。
この訓練は職員や児童の防犯意識を高めようと、和歌山西警察署と高松小学校が連携して行ったもので、きょう午前10時ごろ、校舎に不審者役の男性警察官が侵入し、教職員の制止を振り切ろうと、持っていた包丁を取り出して抵抗しました。
異常を知らせる笛を聞いて駆けつけた他の教職員が、はしごや刺股で男を取り押さえたり、110番通報をしたほか、藤原(ふじはら)ゆうこ校長が男を説得し続け、およそ10分後、到着した警察官が男を現行犯逮捕して訓練が終了しました。
全校児童470人に不審者を取り押さえる様子などは直接見せませんでしたが、校内放送で訓練が行われていることや、教室から出ないよう呼びかけが行われました。
このあと、体育館で全校集会が行われ、和歌山西警察署・生活安全課の夛屋智之(たや・ともゆき)巡査長らが、落ち着いて先生の言うことをよく聞くよう呼びかけました。夛屋巡査長は「教職員や子どもの命を守るため、警察官が到着するまで、出来るだけ時間を稼いでもらうことが重要です」と話しています。
高松小学校の藤原校長は「不審者の興奮を抑えるため、時間を引き延ばすことに努めました。防犯には施錠の徹底や、児童が校内放送に耳を澄ますことなど日々の積み重ねが重要で、私たち教職員も子どもの命を守る意識を高め、命を守れる集団でありたいです」と話しています。
和歌山西警察署では、管内の学校や金融機関などでこのような防犯訓練を 続ける方針です。