豊作祈り「花園の御田舞」、かつらぎ町で5年ぶり
2024年02月11日 18時52分
五穀豊穣(ほうじょう)を祈り、稲作の1年間の営みを舞踊で表現する「花園(はなぞの)の御田舞(おんだまい)」がきょう(11日)、かつらぎ町の遍照寺(へんじょうじ)で行われました。
これは、平安時代中頃から続くとされる国の重要無形民俗文化財で、通常は1年おきに開催されていますが、今回は新型コロナウイルスの影響での中止をはさんで、5年ぶりの開催となり、訪れた人たちを楽しませました。
羽織はかま姿のはやし方10人ほどが座る本堂に、黒の羽織と烏帽子(えぼし)、白いはかまを着け、木のくわを持った若者3人が登場しました。そして、太鼓やたたき棒、古風な歌などのはやしに合わせ、春の田作りから、もみまき、田植え、秋のもみすりまで20の演目で、1年間の稲作の作業を格調高い舞(まい)で表しました。
御田舞は、牛に扮ふんした出演者の滑稽な動きや、子どもが参加した優雅な舞などを挟んで、およそ2時間にわたって行われました。