日高川町建設課長逮捕 官製談合防止法違反容疑で
2024年02月01日 20時39分
和歌山県日高川町の町道に関する公共工事の入札で、最低制限価格に近い金額の算出根拠となる情報を業者にもらしたとして、和歌山県警察本部はきょう(2月1日)、日高川町の建設課長を、官製談合防止法違反などの疑いで、町内の建築工事業者を、公契約関係競売(けいばい)入札妨害の疑いでそれぞれ逮捕しました。
逮捕されたのは、日高川町の建設課長で、 日高川町三十木(みそぎ)の岡本康博(おかもと・やすひろ)容疑者57歳と、日高川町建設業共同組合の理事長で、株式会社・清水の代表取締役を務める日高川町船津(ふなつ)の清水達成(しみず・たつなり)容疑者60歳です。
警察の調べによりますと、町道の維持管理を統括する立場にあった岡本容疑者は、去年(2023年)9月20日に行われた、町道猪谷線堂浦橋橋梁補修工事の指名競争入札で、最低制限価格に近い金額の算出根拠となる数字を、入札の6日前に、清水容疑者に漏らし、清水容疑者は、その情報を、組合に加入する業者に伝えて落札させた疑いがもたれています。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。
県警・捜査二課によりますと、この入札には、10社が参加していました。最低制限価格が711万8005円だったのに対し、落札金額は713万2千円でした。
日高川町では、去年9月、町が発注した公共工事の入札で、当時の副町長らが、官製談合防止法違反などで逮捕・起訴されています。