ノロ集団感染48人 和歌山県岩出市のこども園で
2024年01月30日 20時15分
和歌山県岩出市のこども園で、園児と職員あわせて48人が下痢やおう吐の症状を訴え、岩出保健所が、ノロウイルスの集団感染と判断し、対策を指導しています。
和歌山県・健康推進課によりますと、ノロウイルス集団感染が起きたのは、岩出市金池(かないけ)の山崎北こども園で今月(1月)26日に「複数の園児と職員がおう吐や下痢の症状を呈している」と岩出保健所に連絡があり、調査した結果、今月23日からきのう29日までに、園児46人と職員2人の、あわせて48人が症状を訴えていることがわかりました。
県環境衛生研究センターで症状のある人のうち、5人の便を検査したところ、全員の検体からノロウイルスが検出され、岩出宮保健所は、ノロウイルスの集団感染と判断し、施設内の消毒と二次感染予防を指導しました。
感染した48人は、全員入院しておらず、快方に向かっているということです。
今年(2024年)県内で発生したノロウイルスの集団感染は、今月12日に発表された太地町の特別養護老人ホームに次いでこれが2例目です。
県・健康推進課は、ノロウイルスについて、「1年を通じて発生し、ほとんどが経口感染。感染者の便やおう吐物などが感染源で、これらに汚染された物や食品類に触れたり食べたりすることで感染する」とした上で、対策として、「石けんを十分に泡立てて、丁寧に手や指を洗うことや、次亜塩素酸ナトリウムによる家具や食器などの消毒、食品の十分な加熱を行うことで、感染を予防してほしい」と呼びかけています。