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能登半島地震で石川県に派遣された和歌山県職員「能登町の避難所は疲労困ぱい」

2024年01月16日 19時32分

交通政治災害・防災社会

能登半島地震の被災地のひとつ・石川県能登町(のとちょう)()に派遣され、避難所の運営を支援した和歌山県職員の第1班は「発生から2週間経って被災者は疲労困憊の状態で、自衛隊の仮設風呂にも行きたがらず、住民だけでなく、能登町の職員も限界の状態だ」と、窮地に追い込まれた状況を訴えました。

記者会見室で能登町の状況を説明する第1班の県職員ら(1月16日・和歌山県庁)

今月(1月)9日から15日まで、能登町に派遣され、町内5カ所の避難所の運営支援にあたった和歌山県職員第1班10人のうち、7人が、きょう(16日)県庁で記者会見に応じ、避難所や被災者の様子を説明しました。

この中で、断水で風呂に入れない状況が続いているにもかかわらず、被災者が自衛隊の仮設風呂へあまり行きたがらない状況が紹介され、職員は「避難所から風呂まで車で長くて30分ぐらいかかるうえに、風呂の順番待ちに1時間以上かかることもある。また、若い女性は清潔でないので入るのはいやだと話す人もいた。仕方が無いことだが、そういった心理的なケアも必要だと思った」と語りました。

また、能登町役場近くの避難所を担当した職員は、役場の職員が、災害対応以外にも、普段の担当業務も同時に行わなければならない状況を見て「2週間も続くとさすがにキツいと話している。自らも被災し避難所から出勤する職員もいて、これがいつまで続くのかという不安で、被災者と同じように、役場の職員のことも大変心配になる」と話しています。

また別の職員は、岸本周平知事が「空路やドローンの活用を研究したい」と記者会見で述べたことを受け「紀伊半島も能登半島と同じような被害が予想され、陸路と海路が絶たれた場合は南紀白浜空港を拠点とする空路が重要となるが、仮に飛行機が着陸出来たとしても、そこからどういう経路で物資などを届けるのかを、引き続き検討し、詰めていかなければならない」と 指摘しました。 

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