和歌山市の紀三井寺で新春恒例の「速駈詣り」
2024年01月08日 18時26分
231段の急な石段を駆け上がって1年の健康を祈願する「福開き速駈詣り(ふくびらき・はやがけまいり)」が、きょう(8日)和歌山市の紀三井寺で行われ、子どもから高齢者まで、健脚自慢のおよそ200人がタイムを競いました。
速駈詣りは、地元のランニングチーム「汗濁大学(あせだくだいがく)」が、紀三井寺の前田泰道(まえだ・たいどう)貫主(かんす)とともに、部活の学生らが走り込みで使う結縁坂(けちえんざか)の急な石段を、和歌山市の新たな名所のひとつとして発信しようと企画したもので、2018年から毎年1月の成人の日に開いている新春恒例の行事で、今回で7回目です。
本堂の鐘を合図に午前9時から始まった競技では、参加者が2人1組になって沿道の力強い声援を受けながら、険しい表情と激しい息づかいで結縁坂を駆け上がりました。
阪神タイガースのユニフォームとタイガーマスクをかぶって参加した和歌山市の53歳の男性は「去年(2023年)の優勝の勢いをそのままに、ことしもV2で、そして自己ベストを尽くしたいです」と、話していました。
また、ことし(2024年)初めて参加した、ブラインドランナーの野尻誠(のじり・まこと)さん49歳と伴走者の松林正樹(まつばやし・まさき)さんは「きつかったです。マラソンとは全然違いましたが、駆け抜けて最高の気分です」と充実した様子で話していました。
今回も、最も早いタイムを出した男性「福結び速駈王」には、京都府京田辺市の消防士・石田諒太(いしだ・りょうた)さん34歳が輝き、24秒59のタイムで3連覇を達成しました。