紀南の5町村で「はたちを祝う式典」
2024年01月03日 19時18分
那智勝浦町や北山村など紀南の5町村で、きょう(3日)、和歌山県内のトップを切って、「はたちを祝う式典」が開かれ、スーツや晴れ着姿のはたちの若者が各会場に集いました。
これは、従来の成人式にあたるもので、おととし(2022年)4月、成年(せいねん)年齢が18歳以上に引き下げられましたが、和歌山県内では、これまでどおり20歳を迎える人を祝う行事が各地で開催されています。
県のまとめで、対象は、主に、2003年4月から2004年3月までに生まれた人で、和歌山県では、8645人となり、前の年に比べ20人減少し、県人口に占める割合は0・97%となっています。
紀南地方などでは、普段、ふるさとを離れて暮らしている人が多いことから、帰省する人が多い、この時期に開催されています。
このうち、那智勝浦町では、きょう午後1時から、体育文化会館で、「二十歳の集い」が開かれ、対象の7割を超える105人が出席しました。式典で、那智勝浦町の堀潤一郎(ほり・じゅんいちろう)町長は、「皆さんが生まれたのは、世界遺産に登録された年です。そういう場所がふるさとであるという自覚と誇りを持って、世界に向かって挑戦してほしい。自分を信じて頑張ってほしい」と祝いの言葉を述べました。
これに対し、参加者を代表して、宮本理好(みやもと・りこ)さんが、「社会のなかで貢献したいという気持ちは、ここ、那智勝浦町が育んでくれました。希望に向かって、一歩一歩前進して参ります」と二十歳を迎えた思いと決意を述べました。式典では、那智勝浦町にゆかりのある人たちからのビデオメッセージも紹介されました。
一方、唯一の飛び地の村、北山村では、午前10時半から村民会館で「二十歳の集い」が開催され、対象となった4人全員が出席しました。
北山村の山口賢二(やまぐち・けんじ)村長は、「将来に向かって、夢を描き、目標に向かって、強い気持ちと、揺るぎない信念を持って、挑戦してほしい」と、祝辞を述べました。出席した下平楓華(しもだいら・ふうか)さんは「挑戦することを忘れない大人になりたい。夢は海外に行くこと」と話しました。
「はたちの集い」などはたちを祝う催しは、きょう、那智勝浦町と北山村のほか、上富田町、串本町、すさみ町の4町1村で開催されました。あす(4日)は、新宮市や白浜町など1市4町で開かれます。開催のピークは、和歌山市や田辺市など、7市9町で開かれる今月(1月)7日の日曜日で、8日の「成人の日」の祝日には岩出市、6日の土曜日には高野町で開催されます。また、お盆の8月15日に、太地町と古座川町の2町で予定されています。
なお、田辺市は7日の市全体を対象として行われる式典のほか、地域ごとにも開催され、きょうは大塔(おおとう)地区、7日に芳養町(はやちょう)、8月13日には本宮町(ほんぐうちょう)で、それぞれ予定されています。