紀の川市の京奈和(けいなわ)自動車道・紀の川(きのかわ)インターチェンジの出入口付近で、路面に亀裂などが確認された問題で、国土交通省・和歌山河川国道事務所では、詳しい調査を実施後、復旧工事を検討するとして、年末年始を含め、当面、紀の川インターチェンジは、利用できなくなると発表しました。

亀裂などが確認されたのは、紀の川市神領(じんりょう)の京奈和自動車道・紀の川インターチェンジ出入口付近の道路で、今月（１２月）５日からインターチェンジを閉鎖、上下線ともに利用できなくなっています。また、さらに、京奈和道の南側を通る紀の川市の市道にも亀裂が広がっているとして、６日から、現場付近で通行止めとなりました。

和歌山河川国道事務所では、道路ドクターによる現地診断を受け、原因究明のためのボーリング調査と動態(どうたい)観測を開始するとともに、亀裂の広がりや延長などを抑制するため、裂け目からの雨水などの浸透を防止する防水対策を実施したということです。現場では、円弧(えんこ)すべりが発生している可能性があるとされ、今後の調査結果から原因を特定し、復旧に当たるとしています。

このため、紀の川インターチェンジの閉鎖は、すぐには解消されない見込みで、和歌山河川国道事務所では、この付近での京奈和道への出入りには、隣接する岩出根来(いわで・ねごろ)インターチェンジや紀の川東(きのかわひがし)インターチェンジへの迂回を呼びかけています。