視覚障害者の文化交流会 藪下さんが演奏
2023年12月05日 20時30分
和歌山市視覚障害者福祉協会の文化交流会がおととい(12月3日)、和歌山市で開かれ、和歌山放送パーソナリティでシンガーソングライターの藪下将人(やぶした・まさと)さんが、目の不自由な男性のピアノにあわせて歌を披露しました。
和歌山市視覚障害者福祉協会は、視覚障害者への福祉の向上をはかるとともに、目の不自由な人による交流を深めようと活動している団体で、毎年、文化交流会を開いています。
今年(2023年)は、シンガーソングライターの藪下さんが「がんばれ故郷(ふるさと)」や「I love 和歌山」などのオリジナルソングのほか、「酒と泪と男と女」や「愛は勝つ」などのカバー曲を披露しました。
また、藪下さんとともに和歌山放送でパーソナリティを務めるsinger SAYAKA(シンガー・サヤカ)さんがステージに上がり一緒に歌ったほか、藪下さんと親交のある全盲の酒井智裕(さかい・ともひろ)さん25歳がピアノとコーラスで藪下さんの歌を盛り上げました。
会場となった和歌山市木広町(きひろちょう)のふれ愛センターには、目の不自由な人や、藪下さんのファンらおよそ80人が集まり、歌と演奏に聞き入りました。
和歌山市視覚障害者福祉協会の西中利明(にしなか・としあき)副会長は、「これまでは、川柳を募って先生に評価してもらっていましたが、最近は、協会の役員に全盲のメンバーが増えたので、先生の所へ持っていくのが難しくなり、音楽を楽しんでいます。今年は、コロナ禍も明けて多くの人に集まってもらえて、みんなで一緒に歌うこともできました」と笑顔で話していました。
ところで、このイベントでは、目の不自由な人が走る際に伴走するボランティア活動を行っている「紀の国ブラインドランナーズ」代表の松林正樹(まつばやし・まさき)さんと、和歌山放送の第38回ラジオチャリティミュージックソン・24時間特別番組の企画で、今月24日に藪下さんと一緒に和歌山市内を走る、目の不自由な坂口雄紀(さかぐち・ゆうき)さん27歳が紹介され、拍手を受けていました。