「和歌山県技能者のつどい」優秀技能者を表彰
2023年11月27日 18時26分
和歌山県内の工業やものづくりの分野で優れた技術を持つ技能者を表彰する、今年度(2023年度)の「和歌山県技能者のつどい」がおととい(11月25日)、和歌山市のホテルで開かれ、70人が表彰されました。
これは、和歌山県と和歌山県職業能力開発協会が1979年度から毎年、開いているもので、今年度は、15年以上の実務経験がある満35歳以上が対象の県・技能賞に6人、7年以上の実務経験を持つ満35歳未満が対象の県・青年技能賞に2人、
それに昨年度(2022年度)の技能検定試験の合格者で、特に成績が優秀だった人が、1級で12人、2級で6人、3級で22人、それぞれ選ばれ、岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事から表彰されました。
また、技能検定推進功労として、5人に知事感謝状が贈られたほか、技能検定委員永年功労者表彰では、17人が職業能力開発協会長表彰を受け、県職業能力開発協会の和中輝雄(わなか・てるお)会長から表彰状を受け取りました。
式典で、岸本知事は「県としても、皆さんが磨いてこられた、かけがえのない技能が、人々の尊敬と笑顔を集め、未来へと引き継がれるよう努力してまいります」と式辞を述べました。
これに対し、受賞者を代表して、15歳で弟子入りしてから60年以上が経っても、新しいことに挑戦するとともに、後継者の育成にも取り組んでいる県・技能賞を受賞した、釣竿を作る製竿師の大福勝好(おおふく・かつよし)さんが「きょうの受賞を契機に、私たちは、それぞれの職場でさらに技能を磨き、研さんを重ね、これからの和歌山県の産業発展のため、より一層、尽力することを誓います」とお礼を述べました。
授賞式の後、大福さんは、「これまでやってこられたのは、親方や組合の仲間がいたおかげ。一人でも多くの若い人に跡を継いでもらえるよう後継者育成に努めたい」と話しました。
また、優れた成績で技能検定3級を取得した県立和歌山工業・建築科2年の榎本碧海(えのもと・あいみ)さんは、「めちゃくちゃうれしいです。将来は、大工さんか、建築に関わる仕事がしたい。次は鉄筋の3級に挑戦するなど、いろいろな資格をとって、自分の視野を広げていきたい」と話しました。