和歌山市文化表彰式・文化賞にフランス料理シェフの味村正弘さん
2023年11月20日 18時31分
和歌山市の文化の向上と発展に貢献した個人や団体をたたえる、今年度(2023年度)の和歌山市文化表彰式が、きょう(20日)和歌山城ホールで開かれました。
1982年度から始まった和歌山市文化表彰では、これまでに最高峰の和歌山市文化賞が40人、文化功労賞が個人72人と2団体、それに文化奨励賞が個人38人と28団体がそれぞれ受賞しています。
42回目となった今年度は、文化賞に食文化の分野で初の受賞となる、フランス料理店「JOY味村(みむら)」のオーナーシェフ・味村正弘(まさひろ)さんが受賞しました。
味村さんは、フランス料理の文化の継承と後進の育成に努めるとともに、子どもの調理実習と食育の支援や、大規模災害時に避難者へ温かい食事を提供する和歌山県との協定締結など、食文化を通じた社会貢献が高く評価されました。
表彰式では、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長が味村さんに文化賞の賞状と記念のメダルを、また、文化功労賞と文化奨励賞の受賞者にも、それぞれ賞状とメダルを授与しました。
尾花市長は「和歌山市はこれからも歩みを止めることなく、文化や芸術の持つ可能性を最大限に活かす魅力的なまちづくりにまい進する。これからも、それぞれの力を国内や海外へ発信して欲しい」と祝辞を述べました。
受賞者を代表してあいさつした味村さんは「食べた人が幸せを感じてくれることが、料理人として最も嬉しいことです。受賞出来たのは自然に囲まれた和歌山のおかげです。私たちはこれからも文化の発展に努め、各分野で研さんしていく所存です」とお礼を述べました。
また、今年度、文化功労賞を受賞したのは、和歌山市交響楽団の音楽監督で常任指揮者の江田司(えだ・つかさ)さんと、日本城郭史学会委員で和歌山城郭調査研究会顧問の水島大二(みずしま・たいじ)さん、文化奨励賞を受賞したのは、声楽家の久保美雪(くぼ・みゆき)さんと、和歌山市民オペラ協会です。