和歌山市正副議会の運転手を懲戒処分・駐車場のカードを不正利用
2023年11月17日 20時22分
和歌山市議会の正副議長の公用車の運転手が、公用車用の駐車カードを不正に利用したとして、きょう(17日)付けで懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは、議会事務局の56才と64才の男性職員で、正副議長が乗る公用車の運転手を務めています。
和歌山市議会事務局によりますと、56才の職員は、おととし(2021年)4月から今年7月までの2年3か月の間に187回にわたって公用の駐車カードを使用し、和歌山城公園の駐車場に通勤のため自家用車を止め37万円余りの駐車料金を免れました。
また、64才の職員は、2021年11月から翌年の12月までの間、6回駐車カードを使用し、1万円余りの駐車料金を免れました。不自然なカードの使用があるという指摘があり、内部で調べたところ、不正が発覚しました。
これを受け、56才の職員は停職3か月、64才の職員は、減給10分の1、2か月の処分を受けました。2人とも費用を弁済し深く反省しているということです。
議会事務局の聞き取りに対し、56才の職員は、足の不調のためバイク通勤から自家用車の通勤に切り替え、公用車の駐車カードを使ったということです。
また、64才の職員は、バイクがパンクしたり故障した際に自家用車で通勤し駐車カードを利用したということです。
市議会事務局の中西太(なかにし・ふとし)事務局長は「再発防止を図り、適正な職務の執行を行う」と謝罪しました。
また、和歌山市議会の戸田正人(とだ・まさと)議長も、事態を陳謝し「職務に誠心誠意精励していくことで、市民の皆さまに対する一日も早い信頼回復を図っていく」とコメントしています。