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地域文化功労表彰・和歌山県から佐山和夫さんと「戯瓢踊保存会」が選ばれる

2023年11月15日 18時30分

歴史・文化

全国各地で芸術文化の振興や文化財の保護などに努め、地域文化の振興に功績のあった個人や団体を文部科学大臣が表彰する、今年度(2023年度)の地域文化功労者表彰に、和歌山県からは田辺市のノンフィクション作家・佐山和夫(さやま・かずお)()さん87歳と、御坊市()の「戯瓢踊(けほんおどり)()保存会」が選ばれました。

佐山和夫さん

佐山和夫さんは、高校教師のかたわら執筆活動に取り組み、アメリカの黒人野球リーグを経て42歳で大リーグデビューを果たした投手で、生涯通算2000勝をあげたサチェル・ペイジの生涯を描いた1984年の「史上最高の投手は誰か」で、第3回潮賞()ノンフィクション部門を受賞するなど、様々なノンフィクション作品で高い評価を得ているほか、幕末、ペリー来航より62年も前に串本町に寄港したアメリカ船「レイディ・ワシントン号」の史実を描いた「わが名はケンドリック」を1991年に発表するなど、日本の外交史と紀州の重要な接点を発信し続けています。

戯瓢踊保存会

一方、御坊市の戯瓢踊()保存会は、毎年10月4日と5日に行われる御坊市の小竹(しの)()八幡神社の例大祭「御坊祭()」で氏子組のひとつ「御坊町()」が奉納する芸能「けほん踊り」を伝承する団体で、けほん踊りは1955年に県指定無形民俗文化財第1号に、1974年には国の無形民俗文化財に指定されています。

保存会は江戸時代から伝わる踊りの保存を目的に1966年に結成され、現在も、御坊祭で踊りの奉納を続けるとともに、県の内外での民俗芸能公演にも積極的に出演し、文化の発信と伝統の継承に励んでいます。

佐山さんと戯瓢踊保存会の表彰は、あす(16日)京都市上京区()の京都府立府民ホールで行われます。

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