川上不白しのぶ茶会 新宮市で11月12日開催

2023年11月09日 21時07分

イベント歴史・文化社会

江戸時代に活躍した茶人、川上不白(かわかみ・ふはく)を偲ぶ茶会が、子孫の江戸千家・家元も出席して今月(11月)12日、4年ぶりにゆかりの新宮市で開かれます。

川上不白は、新宮市の出身で、少年時代から京都の表千家・8代家元、如心斎宗匠(じょしんさい・そうしょう)のもとで修業したあと、江戸社会で千利休に始まる千家流茶道を広め、江戸千家流の流祖となった茶人として知られています。

茶会は、地元の茶人たちでつくる表千家・流音無会(おとなしかい)が、川上不白没後200年の記念行事が開かれた2008年から毎年、茶道の歴史に名を刻む偉人を偲び、茶道文化の発展を願って開いているもので、新宮で唯一の秋の茶の行事として定着しています。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で2020年から3年間休止が続いていました。 

13回目を数える茶会は、4年ぶりに開かれることになり、川上家ゆかりの新宮市新宮にある本廣寺(ほんこうじ)本堂で、川上不白の茶の流儀を伝える江戸千家・宗家(そうけ)蓮華菴(れんげあん)11代川上閑雪(かんせつ)家元と紹雪(じょうせつ)副家元を主客に迎え、新宮市や経済界の代表、市民も参列し開かれます。

当日は午前10時から不白像に茶を供える御献茶式が行われたあと、午前11時から茶席が設けられます。

偲ぶ茶会には、当日の一般参加が可能で、毎回、着物姿の茶人をはじめ多くの市民らが訪れて、一服を楽しみます。

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