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有田・下津地域の石積み階段園 みかんシステム FAOへ申請

2023年10月31日 21時33分

歴史・文化社会経済

有田・下津地域世界農業遺産推進協議会はきょう(10月31日)、世界農業遺産の認定を目指している「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」について、FAO・国際連合食糧農業機関へ申請したと発表しました。

有田地域と下津地域は、それぞれ日本農業遺産に認定されていますが、さらに地域の活性化を図ろうと、有田市や海南市といった地元の自治体やJA、商工会や観光協会などが、去年5月、世界農業遺産の認定を目指して協議会を発足させました。

そして、去年6月、国内の募集に、和歌山県の有田・下津地域を含め、岩手、埼玉、愛媛のあわせて4つの県から4つの地域が応募し、審査の結果、有田・下津地域が選ばれました。

これを受けて、有田・下津地域世界農業遺産推進協議会が、きょう、農林水産省を通じてFAOへ申請しました。

今後は、FAOによる書類審査や現地調査を経て認定の可否が決まります。

「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」は、400年前以上前から、農家の手で、石積みの階段状の園地を築き、自然条件を巧みに活かした多様な温州みかんの品種系統の導入と、果実の貯蔵技術を駆使することで、8ヶ月に及ぶ長期間にわたり、温州みかんの安定生産と出荷を実現した農業システムです。

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