和歌山県社会福祉功労者表彰式 174人8団体表彰
2023年10月23日 19時33分
社会福祉の推進に寄与し功労のあった和歌山県内の個人や団体を表彰する和歌山県社会福祉功労者表彰式が、きょう(10/23)、県民文化会館・小ホールで開かれました。
これは、和歌山県と県社会福祉協議会が毎年行っているもので、今年度(2023年度)は、県知事感謝状贈呈の対象が32人と5つの団体、県社会福祉協議会会長表彰の対象が142人と3つの団体となっています。
きょう午後1時半から開かれた表彰式では、県知事感謝状の贈呈対象者を代表して、21年にわたって民生委員を務めている和歌山市の紙谷君代(かみや・きみよ)さんが、岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事から感謝状を受け取りました。
また、県社会福祉協議会会長表彰の受賞者を代表して、岩出市の社会福祉法人・和歌山つくし会・里親支援センターなでしこのセンター長で42年にわたって社会福祉の現場に身を置く森下宣明(もりした・のぶあき)さんが県社会福祉協議会会長の岸本知事から表彰状を受け取りました。
この後、岸本知事が挨拶し、「8050問題やヤングケアラーの問題など、多様で複合的な課題を抱えた人が地域や社会から孤立するケースが相次ぐ中、そうした人たちを必要な支援に結びつけるためには、身近な地域の助け合いが必要不可欠」とした上で、「県としては、市町村や社会福祉協議会などの関係団体と連携し、地域住民が世代や分野を超えて互いにさあえ合う地域共生社会の実現に向け、その支援体制を構築していく」と述べました。
また、受賞者を代表して挨拶した、和歌山市の和歌山YMCA病院ボランティアの会代表、坂本智(さかもと・さと)さんは、「日頃、私たちは、地域の人たちの福祉の向上を目指してさまざまな分野で活動しています。今回の受賞は、多くの人たちのご支援の賜物で、支えていただいた皆様の期待に応えられるよう、より一層の努力を重ね、今後も社会福祉活動に取り組んでいくことを誓います」と決意を語りました。
受賞した海南市に住む三辻敏明(みつじ・としあき)さん72歳は、1967年、高校時代に住んでいた長崎県で佐世保豪雨の被害に遭って被災した経験があり、定年退職して自由な時間ができた年の9月に発生した紀伊半島大水害で、初めてボランティア活動に従事し、このとき全国から駆け付けてくれた人たちへの御礼の意味を込めて、これまでに80回以上、被災地へ駆けつけてきました。そして、今年6月には、和歌山県を襲った線状降水帯で海南市にある自宅が被災寸前となる中、同じ海南市内で泥かきなどのボランティアに参加しました。
三辻さんは「災害ボランティアに参加している人の中には、私より高齢の人も多い。まだまだ体が続く限りは続けていきたい」と意気込みを語りました。