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ENEOS 和歌山製油所操業を停止

2023年10月16日 18時25分

経済

有田市初島町(はつしまちょう)にある旧・東燃(とうねん)ゼネラル石油、現在のENEOS・和歌山製油所が、きょう(16日)80年余りに渡って行っていた原油精製の操業を停止しました。

原油精製を停止したENEOS和歌山製油所の正門(2023年1月28日・有田市初島町)

ENEOSは去年(2022年)1月、事業の効率化などを理由に和歌山製油所の事業停止を表明していて、最終日となったきょう(16日)午前、新たな原油精製の操業を停止したということです。

新たな精製の操業は停止されましたが、来年(2024年)9月ごろまで製油所内にある石油製品の積み出しなどの作業が続くということです。

和歌山製油所の跡地利用を巡ってはこれまでも事業者と地元の自治体などで協議が行われていて、ENEOSは、中間のとりまとめで太陽光発電や、航空機用再生燃料のSAFを製造するなど脱炭素化を目指すモデルケースの施設として再出発する意向を示しています。

その一方で当面、現在あるタンクなどの施設の無害化作業のほか、広大な土地の有効活用が課題となっていて、本格的な新規事業の操業までしばらく時間がかかる見通しです。

また、有田市など周辺地域では、雇用確保も大きな課題となっていて、今後取り組もうとしている脱炭素事業や、企業の誘致などでの雇用の動きにも関心が集まっています。

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