総理襲撃事件から半年、地元「動機知りたい」
2023年10月15日 12時03分
岸田総理大臣が衆議院の補欠選挙の演説に訪れた和歌山市の会場に爆発物が投げ込まれた事件から、きょう(15日)で半年がたちました。殺人未遂などの罪で起訴された無職、木村隆二(きむら・りゅうじ)被告24歳は黙秘していて、「犯行の動機が知りたい」という声が地元の人から上がっています。去年7月には、安倍(あべ)元総理への銃撃事件があり、警察当局は要人警護を強化しています。
木村被告は、被選挙権の年齢制限などを理由に参議院選挙に立候補できなかったことに不満を募らせていたとみられています。ただ、木村被告は黙秘を続けていて、動機はよく分からないままです。また、裁判の日程はまだ、決まっていません。
事件当日、現場となった和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港の演説会場にいた漁港関係者の男性は、爆発物が地面に落ちる瞬間を目撃し、妻とともに避難しました。男性は「すぐに爆発していたら危なかった」と振り返るとともに、「裁判で何を語るのか、何を思ってやったのか知りたい」と話しています。