政務活動費公開度ランキング・和歌山県ワースト3位
2023年10月11日 14時45分
全国オンブズマン連絡会議が行った、ことし(2023年)の政務活動費公開度ランキングで、和歌山県は45位と、全国ワースト3位になったことがわかり、去年(2022年)の44位より順位を1つ下げました。
調査は、全国47都道府県と、20の政令市、62の中核市のあわせて129の議会を対象に、ことし5月1日現在の状況をまとめたもので、領収書、活動報告書、会計帳簿などの公開状況を100点満点で評価し、ランキングしています。その結果、和歌山県は18点で47都道府県中45位、全国ワースト3位となりました。
連絡会議によりますと、和歌山県では議員の領収書や活動報告書、視察報告書、会計帳簿、政務調査費の使い方の手引きをいずれもインターネットで公開していないほか、領収書の提出を原本でなく写しにしていることや、支払先が個人の場合の個人名の公開を一部に限っていること、活動報告書の作成義務について、海外と県外での活動に限っていること、会計帳簿の提出の義務がないことなどを指摘し、100点満点中18点で、45位、全国ワースト3位となりました。
ちなみに、全国1位は97点の兵庫県と奈良県、ワースト1位は10点の岡山県でした。
一方、中核市の和歌山市は52点で、全国62位中46位となり、領収書や視察報告書、政務活動費の手引きはネット公開している一方、会計帳簿や活動報告書のネット公開はしていないと指摘しました。
市民オンブズマンわかやまの畑中正好(はたなか・まさよし)事務局長は「政務活動費は第2の報酬と呼ばれるだけに、ちゃんと使い道を公開すべきだが、和歌山県は依然として情報公開に後ろ向きで、やる気を感じられない」と話しています。