自分で調理したふぐで中毒・和歌山県有田市の販売店は無許可と判明

2023年10月02日 15時36分

事件・事故

有田(ありだ)市内の鮮魚店でふぐを買って自分で調理して食べた70代の男性が、フグ毒中毒になり、入院しました。和歌山県の調べで、この鮮魚店は魚介類販売業の許可を得ずに営業していたことがわかり、県は営業禁止を指示しました。

県の食品・生活衛生課によりますと、先月(9月)27日の午後11時半ごろ、有田市の70代の男性が有田市宮崎町()の鮮魚店・「()敏(たけとし)()商店」で買ったふぐを自分で調理して食べたあと、手足のしびれや呼吸困難などの症状が出て意識を失い、和歌山市内の医療機関に入院しました。

翌28日、医療機関を通じて県に通報があり、湯浅保健所が調べたところ、男性の症状はフグ毒特有のもので、調理したフグからフグ毒が検出されたことなどから、きょう(2日)フグ毒が原因の食中毒と断定しました。男性は、現在も入院していますが、快方に向かっているということです。

一方、フグを販売した武敏商店は、県から魚介類販売業の許可を得ずに営業していたことがわかり、湯浅保健所長は、先月(9月)29日に営業の禁止を指示しました。

県では「フグ毒は猛毒で、毒の成分のテトロドトキシンを摂取した場合、20分から3時間程度の中毒症状が現れ、解毒剤や有効な治療法が無く、重症の場合は呼吸困難で死亡することもある。また、加熱や塩もみ、水にさらすなどの調理で無毒化されることもないので、素人が自分でさばいて食べることは絶対にやめて欲しい」と呼びかけています。

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