【9月和歌山県議会】委員会でTGC補助に異議・自然博物館移転を断念
2023年09月28日 15時49分
きょう(28日)閉会した9月定例和歌山県議会では、常任委員会で、補正予算案に盛り込まれた来年(2024年)2月に和歌山市で開催される「東京ガールズコレクション」の負担金2500万円の支出に対する県の考えに質問が相次ぎました。
東京ガールズコレクションの負担金については、総務委員会で、赤坂武彦地域振興監が地域振興や障害者との共生社会の発信などに有効であることを強調しましたが、委員からは支出をめぐり「民間のイベントになぜ県費を支出するのか」などといった意見があり議論されましたが、委員会を通過し、きょうの本会議の採決で可決されました。
また、県立自然博物館の移転問題について、県が今年度(2023年度)の当初予算案に基本設計費用を盛り込まず、岸本周平知事がその後の記者会見で「多額の経費がかかり、水族館を山の上につくるのはほぼ不可能」と述べていることからこの問題について文教委員会で委員が県の姿勢を追及しました。
委員会では宮﨑泉教育長が移転費用が高額になることと、県が移転先に水族館の機能を設けないと当初の案を変更したことに、海南市と合意できなかったとして「移転を断念せざるを得ない」という見方を示し、移転計画は白紙に戻ることになりました。